月下美人

  
 
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月下美人の生育



水や窒素肥料を与えすぎると栄養成長に偏った成長となり、有性生殖が抑制されるので株だけ大きくなってつぼみをつけないことがあるため、やりすぎに注意する。さらに元来、クジャクサボテン属やこれに近縁ないくつかの属のサボテン科植物は野生状態では着生植物であり、大木の樹皮に根をまとわりつかせて樹上から昆布状の葉状茎の束が垂れ下がるように成長している。そのため、樹皮を伝う雨水、樹皮に生えたコケ類、樹の股や洞に溜まった腐植質などから水分や肥料分を摂取しているため、そもそも生理的に多肥多湿には強くなく、根ぐされを起こす危険もある。

ただ、ゲッカビジンなどクジャクサボテン類の根は樹上の樹の股や洞や、岩山の割れ目に溜まったの腐植質やそこに形成された土壌にも深く根を下ろすことが多く、同じ着生植物のラン科のカトレアなどと異なり、土壌に対してもかなりの適応力がある。そのため、根への十分な通気を確保し、土壌の過湿、極端な多肥さえ避ければ、温帯では温室で、熱帯、亜熱帯地域では戸外での地上栽培も十分可能であるし、多くの園芸会社はクジャクサボテン・ゲッカビジン用に上記の条件を満たすように調合した培養土を市販してもいる。もちろん、多くの洋ランやパイナップル科のアナナス類等、他の着生植物由来の園芸植物と同様にミズゴケ栽培でもよく育つし、十分大きなヘゴ板や丸太状のヘゴ材を用いれば、原産地における着生状態を再現した栽培も可能であろう。

 

 
 


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